上司は常に修行中。
著者の嶋津さんは、24歳から「上司」をやっている。大学卒業後に入社したITベンチャーで、同期100人の中でトップセールスマンとなり、最年少営業部長に24歳で抜擢される。その後独立、2つの会社の上場も果たしている。そんな「上司」のプロ、嶋津さんが、自身の上司学をまとめた本がこれ。
企業や組織は、とどのつまりは「人」にたどりつく。そして人的要素に決定的な影響を与えるのは「上司」である。本書では、上司自身がどうあるべきか、変わるべきかという「上司の人間学」、上司と部下の「関係学」や「組織学」について書かれている。
例えば「人は、命令されて動くより、自らの選択で納得して動いたほうが何倍もパワーを発揮する」から、部下を動かしてやろうなんて考えは、大きな間違いだという。(確かに。)
それより、仕事の目的(なんのため)や目標(いつまでに、何を、どうするか)をはっきりさせることや、優先順位を明確にすることが大切だ、と嶋津さん。
コーチングの手法も推奨している。「どうして、うまくいかなかったのか?」という最悪の質問ではなく、「どうすれば、うまくいったと思う?」というプラスの質問に切り替えたり、「君ならどうする?」という自発の機会を促す質問がいいという。(君はどう思う?というせっかくのいい質問の後に、だからいつもそういう風に考えないといけないんだ・・・と、つい口走ってしまうが、これはいけない。反省; とことん見守る姿勢が大事かも。)
上司は、人を育てるという重要な役割がある。
「上司は、自分がいるときに部下が何をしているかではなく、自分がいない(不在、異動)ときに何をしているかで、真価を問われます」という言葉は、ななかなか深い。
上司は理念の共有をはかる、情報にフィルターをかけずガラス張りにする、8・2の法則で優先順位を決める、上司に意見をいってくれる部下をもつ・・・などたくさんの気付きをもらえる本である。経験に裏打ちされている上司の心得は、言葉にパワーがある。
上司になったばかりの方も長年上司をやってる方も、ぜひ!
言霊を持たない経営トップ、尊敬できな上司、どことなく雰囲気の悪い職場、もしそんな会社があれば末期症状である。(最悪だけど、希望がある。なぜなら、どこをいじっても改善できるから:汗)
ってことで、あきらめることはない。まず自分が変われば、なんとかなる。
「すべての出来事には何の意味もない。事実は常にひとつであり、それをどう
とらえるかは、人間の受け取り方が決めている。」
と嶋津さんはいう。すべての結果は自分の判断に起因しているという視点にたてば、ものごとをプラスに捉えることができ、何か次の行動に移れる。人のせいにしないで、自分発で考え、行動するとろこに、問題解決の糸口があるように思える。
デキゴトロジー。こういう考え方をと呼んだ人がいた。まず隗より始めよ、ってのはこういうことかねぇ。
★★★★★+上司学
・できる上司を目指したい方
・尊敬できる素敵な上司がいる方
・悩める上司の方
嶋津さんの本をアマゾンで買って応募すると、
CDと小冊子がもらえるそうです。
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きょうの本を買った方は、ちょっとオマケをもらってもいいかもね。
ちなみに、この特典は「今日だけ」みたいだよ。
これは、いわゆるアマゾンキャンペーンというマーケティングの手法。
そろそろこういう方法に嫌気がさしてきた人もいるかもしれないけれど
この本なら、その手に乗っかってもいいかなぁ・・なんて思った本でした。