昔むかしあるところに
言葉の国がありまして
その真中におだやかな
ひらがなの国がありました。
ひらがなの国でおきた
ふしぎなお話です。
南部のひなびた「や行」の町のなんてことない道端にどういうわけか「”」と濁点のみがぽつねんと置き去りにされていたのです。そんなことは、ここ数千年なかったこと。
それは、深い森に住む「ぜつぼう」に長年仕えた濁点でした
おれがいなければ「せつぼう」という悪くない言葉でいられたのに・・・と
濁点は悩み、いろんな文字に受け取ってくれとたのんだのでした。
しかし、誰も嫌がって相手にしてくれない。
そこへ「おせわ」がやってきて、濁点を「し」の沼のなかへ放り込む。
そこでおきた不思議なこと・・・・
続きは絵本を読んでのお楽しみ・・・
ニヤリと笑いながら、なにか別のことをふと考えてしまう、不思議なふしぎなお話だ。
言葉で、遊ぶ。
言葉で、物語る。
言葉を、愉しむ。
なんだか楽しい。
一寸先は「 」・・・という穴埋めに、自動的に闇と応える私たち。その知識を少しシフトして、何かを考えてみる。
今日の佐藤伝さんのお話にも、言葉のゆらぎを感じさせる素敵なお話がいっぱいだった。
言葉は、楽しもう!
★★★★★+Moso童話
・言葉を遊んでみたい方
・ことばがすきな方
・JOYの世界を広げたい方