2006年10月08日

「できる人」の話し方 ~ ケビン・ホーガン + 田舎の秋

   90:10の法則って知ってる?
   |ISBN:4569667104|648円|284P

書籍情報


「できる人」の話し方、その見逃せない法則
ケビン・ホーガン 五十嵐 哲
PHP研究所

   

本のひらめき

ビジネスマンの上位5%、いわゆる「できる人」の話し方に隠された法則やノウハウを解説した本である。

コミュニケーションは、ビジネスでも生活においても、成功のマスターキーだという。確かに。そして、そこには9つの法則がある。
たとえば;

法則1「お返し」の法則 ~ プレゼントはプレッシャーになる。
     保険のおばちゃんがアメをくれるのは、この法則による。

法則2「比較」の法則 ~ 金銭感覚は、これでマヒする。
     値段が異なる2つの商品がある場合。それらをうまく比較ができる
     ように提示することで、高いほうを買わせたり、ついでに安いほう
     も買わせたりできる。車のグレードなんかもそうだね。

法則7「希少価値」の法則 ~ 限定品を買いたくなる
     ほしいと思っているものの数が限られているとき、物が十分ある
     ものの価値よりも、限られた数のものの価値のほうが高いと感じる。

などなど。セースルトークなんかには活用できそうだね。

それからOBT(アウトカムベース・ソインキング)というのもイケる。結果を想定して考えるということだ。6つのステップがある。交渉術として使える。

 1.この相手との交渉から、自分は何がほしいか。
 2.この相手との交渉から、相手は何がほしいのか、欲しそうなのか。
 3.この相手との交渉から、自分がほしくないものは何か。
 4.この相手との交渉から、どんな問題が起りうるか。
 5.それにどのように対応するか。できるなら、その問題を相手の利益と
   なるように利用できるか。
 6.この相手との交渉を、どのようにして結論までもっていくか。

などなど、コミュニケーションを分析的に捕らえる面白い考え方が提示されている。


僕の思いつき

ウィンウィンというのは、普通は50:50だと思う。しかし、著者は祖母から習ったユニークな考えを紹介している。結婚に関するものだ。

 結婚というものは、90:10なのよ。50:50じゃない。90あげて
 10返ってくると思うことね。

なるほど。これ祝辞のスピーチに使えそうだね。笑

ビジネスは、例えば15ドル分のガソリンを入れたら15ドル払う。1万円相当のチケットに1万円を払う。これはまったくの50:50。しかし、5000円のセミナーで、それ以上のものがもらえたら、そこには何か別のものが発生する。ご縁、信頼、絆・・・・。ウィン・ウィンというのは相手の WIN とこちらの win で成り立っている。

そぉっかー。!


オススメ度

★★★★☆+相手が望むもの

読んで欲しい方

・コミュニケーション力を磨きたい方
・交渉がすきな方
・対話を楽しくしたい方

Posted by webook at 2006年10月08日 20:13 | TrackBack