時間を愉しむ・・・
今日は絵本をご紹介。フランス生まれの素敵な本である。
ねずみのような、うさぎのような・・・ちいさな動物のぼく。
まいにち丘の上のちいさな木に会いにいっていた。
あるひ日、花をつけたその木は、「この花を君にあげる。でももうすこしだけまってほしいんだ。そしたらきっとくだものにかわるから」という。僕は待った。
やがて、青い実がなった。そしたらその木は、またもう少しまってくれという。
やがて美味しく色づくからと。
ぼくは待った。
やがて赤い実にいろずいたので、その木は「もぎとってめしあげれ」という。
でも「このくだものを土にうめたら芽がでて新しい木がはえるんだよ」という。
ぼくは、木のいうとおり、土にうめて、待った。
・・・長い長い間。
そして芽がでて葉が生えてきた。
そしてその葉は、そよかぜみたいにちいさなこえでこういった・・・
さて、なんていったと思う?
知りたい方は、この本を・・・笑
じらすのもなんだから、言っちゃおう。こういったのさ。
そよかぜみたいにちいさなこえで・・・
ありがとう・・・っていったんだ。
僕たちの一番苦手なことは「待つ」という行為。
シンプルなストーリーの中で、なにかを感じ取る・・・それが絵本の素敵なところだねー。会社でも家庭でも、ほんの数秒でいいから「待つ」瞬間をみつけたらいいかもね。
刺激(S)と反応(R)の間にほんのわずかな時間と隙間をもてば、よのなか平和になれるね、きっと。川西さんの講演でそんなお話をきいたから、この物語もまた異なる響きがあった。
★★★★+もうすこしだけ
・気長になりたい方
・絵本がすきな方
・SとRの間に隙間をもちたい方