リーダーはかくあるべし。
ビジネスの世界でリーダーシップというのはいつの時代もおおきなテーマである。本書は、ビジネス・ブレークスルーリーダーで放送されたリーダーシップ論をまとめたものだ。
リーダーに求められるもの、リーダーの育成などをゲスト講師との対談という形で引き出している。冒頭には大前氏のリーダー論がある。
状況によって求められるリーダー像は異なるという。大きく二つのケースに分けられる。一つ目は「方向を変えるとき」。確かに。そのときにリーダーに求められるのは「自己否定」と「構想力」。それまでの成功体験やしみついた風土を否定し、それだけではなくこれからどうするのか、将来像をビジョンとして見えるように伝える力だ。二つめのケースは、「スピードを増すとき」だという。このときは権限の集中と実行単位の分散、これらがリーダーの果たすべき役割らしい。
またリーダーに求められる資質は「英語とITと財務」。リーダーに限らず、これからのビジネスパーソンには必須かも。3つめの財務というのが、実はくせもので・・・わかったようでわかっていない・・・なんてことが結構ある。自社のコスト構造も曖昧なまま議論が進むような役員会があるなら、先が思いやられる。数字(財務)で議論できるリーダーが求められる。
ゲスト講師のリーダー論もなかなか面白い。
リーダーに求められること。
管理職に求められること。
グループ長に求められること。
店長に求められること。
人事部長に求められること。
・・・・いろいろなポジションや役割に求められるものってなんだろう?なんて考えてみるのも面白い。
自分は関係ない・・・って思える役割について考えてみる・・・頭の体操はいろんなことでできそうだ。
★★★★+リーダー像
・リーダーになりたての方
・あの人をリーダーにしたい方
・リーダーシップを深く考えている方