光陰矢の如し・・・
年末のこの時期、どこの本屋さんにも手帳がならぶ。手帳は年間何千部も刷られるという隠れたベストセラー分野。野口さんの超整理手帳も定番になっている。
本書は、タイムマネジメントという切り口で、時間管理の方法論、ノウハウをいろいろ説いている。当然、ジャバラ式の超整理手帳も登場する。
タイムマネジメントのコツは、3つあるという。
スケジューリング+無駄な時間を減らす+使える時間を増やす、の3つである。
最初のスケジューリングで多くの人が苦労しているのは、見えない時間を見えるようにする工夫をしていないからだという。ではどうするか・・・
「持ち時間」と「なすべき仕事」を一覧できるようにすることだという。そこで、つながりのあるカレンダー、TODOリスト、すぐやるメモが、道具として登場する。またライフタイムの時間軸では10年計画表も紹介されている。いくつかの道具や考え方、なるほど!と思えるその方法論が楽しい。
また仕事の進め方五原則では、次のような考え方に共感を覚えた。中断しない時間を確保する、拙速を旨とし8割をめざす、仕事はとにかく着手するなどだ。期限が2ヶ月くらい先だと、ほとんどは先送りしてしまう。「まだ余裕がある」と気が緩むからだ。はっと気づくと2週間を切る・・なんてことがある。とにかく着手!これはいただき!である。
他人時間を大切にする・・・という項目で、「ご挨拶に・・を止めよう」というのが登場する。メールや電話だけで講演のお願いをするのは失礼だから、とりあえず上司などを伴ってご挨拶に・・・というあれである。誠意は分るのだが、実は相手を拘束し、時間を奪っているという。なるほど・・・。
時間という見えないものをいかに大切にするか、いかに有効に使うか、多くのヒントに溢れている本である。
野口さんは、A4にこだわりがある。行政文書がA4に統一されたのは93年である。プリンターもA4がデフォルトになっていることが多い。超整理手帳も4つ折は、A4がベースになっている。
僕もこの点に多いに共感する。会社の資料、パンフ多くがA4である。だからそれらといっしょにできるのは便利だ。
実は、今、A4手帳を構想中。多くのビジネスマンは、てぶらで動くより、鞄をもって移動する。そこにおそらくほとんどはA4の資料が入っている。だからA4サイズのオリジナルな手帳を実現したい・・・。
2007年は間に合わないから、2008年を目指して頑張ろう・・・。笑
12月にでる予定の本があって、そこでちょっとその前振りを書く予定。お楽しみに・・・・(ちょっとPRモードですみません)
★★★★☆+使える時間とやるべき仕事
・タイムマネジメントをうまくやりたい方
・時間に終われない毎日にしたい方
・もっと自分時間を増やしたい方