今年も、僕はインフルエンザワクチンを接種した。料金3000円なり。医院では、保険証もなにもいらない。ただ承諾書にサインし、腕をまくってチクリ。3000円をチャリンでオシマイ。
ほんとに効くんだろうか?なんて思いながら、ここ3,4年、毎年接種している。メルマガ読者の方もそんな方はいらっさるのではないだろうか・・・。
本書は、そんなインフルエンザワクチンについて、様々なデータや分析などを紹介し、実は、その裏にある商業主義の意図などを炙り出している。
インフルエンザワクチンの製造量は、不思議なことに昭和60年ころは1700万本、その後徐々に下がり、平成6年(1994年)は、30万本に激減。そしてその後また徐々に増加し現在は2000万本のレベルへU字回復(?)している。84年ころに予防接種ワクチン禍訴訟など、問題視されるようになり、94年には予防接種法が改正されて、学校での予防接種がなくなった。その年が最低の生産量(30万本)だったわけである。
その後の“業績”回復は、本書によれば政府と製薬業界と医者のトライアングルで行われたという。何しろ原価700円くらいで、ぼろ儲けの世界だから。
まったく健康な人までもが接種する必要があるのか・・・
カゼとインフルエンザは別なのか・・・・(実はいっしょ)
医者だって効果があるなんて思っていない?・・・(ほえ~)
などいろいろと問題提起し、私たちに考えさせてくれる本である。
ひところ政府(厚生省?)がつくったコマーシャルに
「インフルエンザはカゼじゃない」
というのがあった。そういえば聞いたような・・・
その頃横浜市の保健所所長だったという本書の監修者、母里さん(元国立公衆衛生院免疫学部感染症室長)は、面白いことをしたという。
「インフルエンザはかぜじゃ」
に変えて、衛生局に貼っておいたという。笑 気骨のある方だ。
(インフルエンザは、かぜの一種で特別にこわがらなくてもいいらしい)
世の中で常識的に思われていることも、ホントかな?と疑ってみる。調べてみる・・・そんな態度は必要かもね。
★★★★★+そうなの?!
・インフルエンザにおびえてる方
・予防接種を考えている方
・ワクチンどうしようか迷ってる方