スローでもいいじゃないか。
キャリア。この言葉を聞くと、組織や会社の中での出世の階段や、身につけるスキル的なことを連想してしまう。キャリアアップは、昇進や転職などで、より有利で高い給料の・・・という文脈で理解することが多い。
人事制度も、働く人の幸せ=出世、という共同幻想が前提だという。確かに!
しかし、それだけが幸せの基準ではないのではいか・・・というのが本書のねらうツボだ。
上昇志向型ファーストキャリア(勝ち組)とみる世間の風潮に対して、スローキャリアという名前で「幸せなキャリアづくり」を考える本だ。
こだわるべきは、「根源的な自分らしさへのこだわり」であるという。それは一体、何なのか・・・ここに人は悩むが、それも「試行錯誤しながら、徐々に自分らしさの本質に近づいていく」ものであるという。
日々の仕事に取り組む中で、何をみつめていけばいいのか・・そんなことを考えさえてくれる。悩める企業戦士にぜひ!
スローフード、スロービジネス、スローキャリア・・・。
ドッグイヤー、マウスイヤー、ファーストフードなど様々なものが加速しているこのごろ、アンチテーゼの考え方がいろんなところでうまれている。
ほかにもなんかそういうのないかなー。
スローxxxxx
って名前を考えてみよう。するとそこから、なにか見えてくるものがある。
★★★★+スロー
・仕事の価値を見つけたい方
・根源的なものを見出したい方
・充実した人生を送りたい方