「私は私、他人は他人」と頭ではわかっていても、ついつい他人と比べてしまう自分がある。なぜでしょう?と著者は問いを立てる。そして、
その理由は、自分の幸せや成功のかたち、価値観、ほしいものを
しっかり認識していないからです。
と答えている。確かに。本書のテーマ、ライフバランスにしても、仕事や家庭、夢、健康、成長・・・さまざななものの価値基準を、ついつい「世間並み」や「せめてあの人くらいに」という比較の上だけで判断してしまいがち。
まずこの思考回路を変える必要がある。「つねに自分の中でどれだけ満足できているかが大事であり、誰かと比べたり競争する必要はまったくない」という。
本書は、幸せに生きるための考え方を提案する素敵な本である。
そもそもライフバランスとは、個人的なものであり、時間とともに変化もする。そしてホリスティック(全体的)なものでもある、という。
ライフバランスの方程式があるわけではなく、一人一人が自分をみつめながら考え、そして試し試し行動するなかで見えてくるものらしい。
考え、行動し、感謝する・・そんな中で「周りに振り回されない、自分だけのライフバランス」が生まれる。
優しいタッチの文章が心にすっと入ってくる。自分をみつめる時間をもつ・・
・そんなきっかけをもたらしてくれそうな本だ。
私たちは人と比較したり、競争したりそんな生き方が、そろそろ嫌になった方おすすめ。
ライフバランスを手に入れるためのトップ10ツールが紹介されている。
過去にこだわらない
自分の直観を信じる
周りに振り回されない
変えられないものは無理に変えない
助けを求めて、受け入れる
一人時間をつくろう
などなど、ちょっとしたことだけど、改めて言われるとそうだなぁと思えるこ
とがいっぱい。
自分なりに10の思考ツールを考えてもいいね。そして、それを書き出して、
手帳に入れる。壁にはる。それだけでもきっと何かが変わる。
今年もあと少しになってきた今、そんなことをやってみるのもいい。今日は勤
労感謝の日。自分に感謝しながら、ふとそんな時間をもってみよう。
★★★★+こだわらない
・自分らしい生き方をしたい方
・自分を写す鏡がほしい方
・楽しい毎日を過ごしたい方