2007年01月24日

Think! No.20 ~ 東洋経済新報社 + 超おすすめの屋久島

   問いの設定により、答えの質が変わる・・・


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●今日の一冊:【Think! No.20】

   

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   |東洋経済新報社
   |東洋経済新報社|2007年02月
   |ISBN:4492830219|1,800円|
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<本のひらめき>

Think!は、毎回、ビジネスの様々なテーマを決め、その道のプロに語っ
てもらう季刊誌である。サクっと分るところがうれしい。
2007冬号のテーマは、「戦略思考トレーニング」。

戦略思考といえば、この方、マイケル・ポーター。トップを飾るポーター語録
は、日本企業の戦略性の変化について語っている。以前は、日本企業は、とい
うかその経営者は戦略思考という点でまったくお寒い状況だったが、このとこ
ろずいぶん、やるようになったじゃないか・・・といったトーン。一橋大学大
学院が主催する“ポーター賞”の選出は、2006年で6回目という。ガリバ
ー、ブックオフなどが選ばれている。

石倉洋子さん(一橋大学大学院)、トニー・ブザン(マインドマップ)、ヘッ
ドストロングジャパンのコンサルタントなどが、戦略思考について語る。

なかでもオススメなのが、ボスコンから早稲田大学教授へ転じた内田和成さん
の「論点思考」のすすめである。

問題解決にあたって、問題解決のプロセスやロジカルシンキングなども重要が
だ、最も大切なのは、「何が問題なのか」、その論点をはっきりさせることだ
という主張だ。ふむふむ、これはいい。

論点とは、解決すべき課題のこと。一般に、問題点と呼ばれることが多いが、
実はそれは現象であって、論点でないことが多いという。

たとえば、「会社にドロボウが入った」というのは、論点ではなく、現象だと
する。論点はといえば

 1)防犯体制の不備
 2)損害やこれからのリスクの存在
 3)報告体制の不備
 4)盗難報道によるイメージダウン

など、こういうところが論点だという。なるほど。

さて論点思考のツボは、論点抽出(発見)と整理(構造化)だという。そして
どのように考えるかといえば、ずばり右能的アプローチ。なんとなくあたりを
つけたり、そのあたり(筋)の良し悪しを見極める・・そいう勘所である。

藤原正彦さん(国家の品格著者)も似た感じのことを別の言葉でおっしゃって
いた。

そのほか、読みごたえのある内容がいっぱい。


<僕の思いつき>

うまくいかなかったプロジェクトとか、あとで飲み屋でぼやきたくなるような
仕事があったら、それは、ちょうどいい機会。

 どうあったら、もっとかっこよくできたか。
 どう進めたら、もっと戦略的にできたか。
 どういう問いなら、もっとうまくやれたか。

なんて、考える時間をもつのは、きっと無駄じゃない。

どう、そういうチャンスって結構あるんじゃない?

そうそう、思い出した。この前のジェイカレッジ(宋文洲さん)のとき、戦略
の話が出た。戦略とは・・・・戦いを略すと書く、すなわち戦わないで勝つと
いうことだ。あのときは、なるほど!と感心した。

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<オススメ度>

   ★★★★+戦略思考のツボ

<読んで欲しい方>

   ・戦略的に考えたい方
   ・戦略思考を浸透させたい方
   ・戦略的な仕事をしたい方

Posted by webook at 2007年01月24日 11:17