ことの葉の力
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●今日の一冊:【子どもたちに…いにしへのいろはことば】
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|川畑耕二/現代語訳
|ペンギン社|2002年11月
|ISBN:489274039X|1,400円|
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<本のひらめき>
本書は、島津藩中興の祖とよばれる島津日新公忠良が選んだ人生訓をいろは順に
ならべたものだ。450年以上も前につくられたものなのに、新鮮な響きがある
。
「ものごとは後回しにしないほうがいい」とか「人の話は良く聞こう」といった
人生訓だから当たり前といえばアタリマエなのだが、言葉の雰囲気がなんともい
い感じ。古い言葉遣いだけれど、リズミカルで心地よい。
いろはうたに続き、大人向けの解説、そして子供向けのやさしい説明とつづく。
いろはの「い」はこれ:
いにしへの 道を聞きても 唱へても
わが行ひに せずばかひなし
薩摩藩の知行合一の伝統が伺える。ほかには
酒も水 流れも酒と なるぞかし
ただ情けあれ 君がことの葉
(解説)そそぐ人の心配りによって、お酒が水に、
水がお酒になることもある
思いやるのある言葉や行動が
相手のやる気をひきだすのです。
聞くことも また見ることも 心がら
皆まよひなり みな悟りなり
(解説)同じことを聞き、同じものをみても何も感じない人もいれば
何かをつかむ人もいます。心の目をしっかり開いて
物事を受け止めましょう。
などなど。
<僕の思いつき>
言葉の語源を探るのは愉しい。言葉には力や命があるからだ。
言霊となって伝わる素晴らしい言葉に、ときどきめぐり逢う。人によって、そ
のタイミングや感じるものは違うけれど、そういう瞬間は、できれば逃さすに
残したい。
O-pad倶楽部の中にもそういうファイルがあるといいねー。
ということで、さっそく作ってみた。「素敵な言葉を集めようPAD」とい
うファイル。ご興味ある方覗いてみて下さい。
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<オススメ度>
★★★★+いろはにほへと
<読んで欲しい方>
・言葉を大切にしたい方
・音読大好きな方
・子供に何かを伝えたい方