内なる声+本気 = Mosoは実現する
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●今日の一冊:【今日は、死ぬにはいい日だ。】
元気になれる7つのルール
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|木戸寛行/著
|小学館|2005年7月
|ISBN:4097278711|1,100円|
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<本のひらめき>
1人のコピーラーターがいた。新進気鋭。国内外でいくつかの賞を受賞し売れ
っこでもあった。しかし、あるとき過労死寸前にまで追い込まれる。
そのとき、インディアンの言葉と出逢う。Today is a good day to die. とい
うものだった。そこからMosoが始まった。コピーラーターは、このインデ
ィアンの言葉に深いインスピレーションを受け、なんと自分もインディアにな
ろうと心に決めたのだ。3日後、成田空港からアメリカに向かう。何の計画も
準備もない。地図すら到着後に現地で購入するという有様である。
しかし「本気」は、すべての問題を解決してくれる。200人ほどの人の力を
頼り、ついにナバホ族からインデァンの名前をもらうことになるのである。
ナバホ族の聖地では、歓迎の雰囲気など微塵もなく、「帰れ!」という拒絶の
姿勢。しかし、それにも屈せず、そこに導いてくれた200人のアドレスと、
Terryが書いてくれた手紙を見せたとき、場の空気が変わる。そして、つ
いに名前をもらえることに・・・。
Ashkii Bizaad tani (たくさんの言葉をあやつる少年)
ナバホ族の名前をもらったただ1人の日本人である。
さて、ここまでが前フリの解説。本書は、そうした経験をした著者が、インデ
ィアンの言葉に引き寄せられ、旅の中で感じた「いのち」の言葉を綴った絵本
である。
印象的な絵にインディアンの言葉がちりばめてある。
時は、円を描く マヤ族
目で判断せずに 心で判断しろ。 シャイアン族
生きている間に、よく生きろ。 アパッチ族
そして、著者が心で感じたものを紡いだ詩がとてもすばらしい。
それは7つの教えになっている。
僕たちは単純で、いい。
自分からきれいになれば、いい。
空を見上げれば、いい。
内なる超えに耳を傾ければ、いい。
もっと遠くへ行けば、いい。
手をさしのべてもらえば、いい。
あなたの物語を編めば、いい。
最後のフレーズがしびれる。
今日は、死ぬにはいい日だ。
今日は、もう一度生まれるにはいい日だ。
深い悩みを抱えてしまった人がいるなら、そっと渡してあげたい一冊である。
<僕の思いつき>
7つの詩から、一番気に入った詩を書き写しておこう。
あなたの物語を編めば、いい。
たくさんの人々と話し
たくさんの笑顔をもらって
たくさんの幸福な時間を過ごして
たくさんの運命の糸を紡いで
自分の物語を編んでいく。
振り返ると
すべての出会いには意味があり
すべての道はつながっていて
すべての人がつながっていることを知る。
風をきって、前へ進もう。
太陽を浴びて、前へ進もう。
迷いは残らず捨てて、想いを無限に持とう。
これからはじまろうとしている
あなたの新しい物語のために。
あらゆるものは、つながっている。
つながった人々に感謝して
つながった人々との運命を信じて
あなたの物語を編んでいこう。
いま、ここ、自分。今日を生ききる素敵な一日を、あなたに。
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<オススメ度>
★★★★★+いのちを紡ぐ
<読んで欲しい方>
・生きてることをかみしめたい方
・いのちを大切にしたい方
・人生に迷ってしまった方