いいウソもある!
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●今日の一冊:【「善玉ウソ」を使いこなせ】
思いやり+知恵+共感=善玉ウソ
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|二見道夫/著
|ファーストプレス|2007年01月
|ISBN:4903241394|1,400円|190P
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<本のひらめき>
ウソをつくのはいけません・・・と子供のころ教えられた。うん、わかったと
いいながら、それがだんだん守れなくなっていく。小さなうそ、かわいいウソ
卑怯なウソ・・・いろいろ経験しながら子供は、人間になっていく。それは、
サンタクロースはほんとにいるよ!っていう大人の素敵なウソが、だんだん通
じなくなっていくのと反比例して、子供心に現実世界を理解していく過程でも
ある。ウソはいけないけれど、ウソのない世界もないと体験的に理解していく
プロセスだ。
さて、ウソはついてはいけないか?、ついてもいいのか?
おバカな質問で恐縮だが、どちらもYES。本書では、ウソの中でも善玉のウ
ソを薦める本である。善玉ウソというのは、相手がいい心地になる、幸せにな
るようなウソである。
本書には、たくさんのウソ・エピソードが紹介されている。
例えば、本田宗一郎氏の便所入歯のウソの話。アメリカからきたお客さんが、
宴席ですっかり酔いしれ、入歯を便所の中に落としてしまう。本人は、そんな
ことはわからないほど泥酔である。汲み取り便所の中から拾いだして完全無欠
にきれいにした本田さん、お客さんには「洗面所のところに置いてありました
」とウソをつく。客人はホッとして無事帰国。これは善玉のウソだ。
嫁姑争いの落語に登場するウソ(毒殺未遂のお話だが、ホロリとする)、ピグ
マリオン効果で甦ったオチこぼれの話、医学生に尿をなめさせた教授の話・・
などたくさんの善玉ウソに、こころが和み、そしてコミュニケーションの潤滑
油がなにかを理解できる。
柔らかくしなやかに生きるための善玉ウソの効用を説いた本。
えー・・・っと、上記のことは、「ウソ」じゃない。
<僕の思いつき>
村上和雄さんの「生命力のバカ力」という本に紹介されている素敵なお話を紹
介しておこう。(この本で紹介されているもの)
糖尿病が専門のとある教授、講義の中で学生にこう言った。
今日は糖尿の患者さんの尿をもらってきた。これがそうだ。尿が少し
甘いんだ。医者には知識もいるが勇気も必要だ。尿を舐めて確認する
くらいが必要だ。
とういうと、学生たちの見守る前で、指先に尿をつけてペロリと舐めて
見せた
学生たちは、騒然となるが、講義には興味深々とひきつかられた。
さぁ、みんなもやりなさい。尿そのものは、実に衛生的なもので
心配ない。
学生たちは、躊躇しながらもひととおり舐めおわる。
そのあと教授はおもむろにこういった。
ところで、医者には当然、勇気が必要だが、冷静な観察力も必要である。
私が尿につけた指は人差し指だったが、舐めた指は中指だったことを
君たちは見落としたな。観察力が不足している。
学生たちは、ひゃーと騒然となった。もちろんこれはジョーク。
こんな愉しいことを考えてみよう。
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<オススメ度>
★★★★☆+善玉ウソ菌
<読んで欲しい方>
・素敵なウソで幸せになりたい方
・ウソを上手に使いこなしたい方
・善玉ウソについて知りたい方