2007年01月22日

仮説思考 ~ 江口夏郎/山川隆史 + 100冊倶楽部の本

   すべてのことは仮説として遊ぶことができる・・・。


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●今日の一冊:【仮説思考】

   Hypothetical Thinking

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   |江口夏郎/山川隆史/著 ライトワークス/監修
   |ファーストプレス|2007年01月
   |ISBN:490324136X|1,200円|108P
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<本のひらめき>

仮説検証。この言葉は、ビジネスシーンでよく聞く言葉。まず仮説をたてて、
それを検証しながら進めるのがいいんだよね・・・ってなことで、なんとなく
分った気になっていたりする。ビジネス書などを読んでこの種のことをすでに
勉強したかたも多いかもしれないが、復習や再確認の意味でも有益だ。
また、初めての方には、とても分り易い解説があり、、ケース事例などで理解
を深めることができる。

仮説とは、「最もありそうな仮の結論」、そして仮説思考とは、「現時点で入
手できる情報に基づいて、とりあえず仮の結論をおき、それをベースに行動す
るという考え方である」という。ふむふむ。途中で仮説が間違っていたら、そ
れをまた「進化」させていくことも大切だ。

本書の目的は、私たちがふだん無意識に行っている仮設の構築を、意識的に実
行できるようにする・・・そんな意図がある。

なぜか。

それは、1)思い込みを排除して、モノゴトを客観的に見られるようになるこ
と、2)正しい答えに到達できる可能性が高まること、3)問題解決までの時
間や労力を短縮できること、があるからだ。

また仮説思考のためのツールとして、SWOT、3Cなどのフレームワークや
ロジックツリーなどがケースに織り込まれて紹介されている。

比較的、ページ数の少ない構成なのに、なかなか濃い味がある。


<僕の思いつき>

仕事への応用で、ほうれんそうと仮説思考というのがある。

 報告: 報告の受け手の関心がどのようなものか仮説をたて、
     報告の有無、内容、方法などを決めていく
 連絡: 連絡の受け手がどのような行動に出るか仮説をたて
     連絡の内容、連絡手段を決めていく
 相談: 自分なりの結論(仮説)をもって、その仮説の良し悪しを
     相談する。

日常的なほうれんそうも、こうなるとなんだかMBAっぽくて、楽しいんじゃ
ないだろうか。

ものは考えよう・・・かな。
いろんなところに応用してみよう。仮説思考。


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<オススメ度>

   ★★★★☆+仮説思考を検証する

<読んで欲しい方>

   ・仕事を面白くしたい方
   ・仮説検証を試してみしたい方
   ・かっこよく仕事をしたい方

Posted by webook at 2007年01月22日 11:00