考えるアリ。
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●今日の一冊:【ゾウを倒すアリ】
空を飛び、時間を越える戦略で戦おう
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|廣川州伸 著
|講談社|2007年01月
|ISBN:4062820420|1,400円|229P
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<本のひらめき>
巨像のような大手に負けず独自ビジネスを進めるアリのような中小企業15社
の物語。
一対一の人間的な関係性を重視して顧客の心をつかんが居酒屋チェーン、お客
さまの「困ってるんです」に答えるしかけで下請け体質を脱したバネメーカー、
独立宣言で観光イノベーションを果たした温泉町、役人の暴論にドイツを巻き
込んで逆襲したカモミールの輸入業者などなど、へぇーという元気な中小企業
がいっぱい登場する。
そこには、人間力で勝負するビジネスモデル、地域密着で勝負するビジネスモ
デル、海外とも連携するグローバルなやり方など、それぞれ特徴がある。
著者は、これらの企業をアリにたとえ、巨像にも立ち向かえる中小企業を紹介
している。そして、最後に「情報」や「コンセプト」といった智恵をフル活用
する4次元の経済学で結んでいる。
これまでの規模やシェアで圧倒するやり方ではない新しいビジネスのやり方が
注目される時代になってきた。ブルーオーシャン戦略などの本もあった。
すでに成功しているこれらの「すごい!アリ企業」から学ぶことは多い。
<僕の思いつき>
本書に登場する企業は、あえてN社とかI社長とか匿名にしてある。ビジネス
雑誌などで聞き覚えのある会社もあって、ははーん、あの会社のことだぁ・・
なんて思ったり、どこだろうこの会社、知りたいな・・なんて思ったり。
で、ここはやはり、もっと詳しく実名も含めて知りたいもの。
ということで、廣川さんにはセミナーで熱く語っていただくことにいたしまし
ょう。
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<オススメ度>
★★★★★+四次元の経済
<読んで欲しい方>
・独自のポジションを獲得したい方
・強い中小企業にしたい方
・自由度が高いビジネスをしたい方