3倍?! できると思うとできるんだな、これが・・・
時間のクオリア(感覚的質感)を考えてみたことがある。時間を測る単位を一般的な「長さ」だけではなく、ほかの単位で測ろうというものだ。
長さは、物理的な単位で、世界共通・・・。しかし、時間は人によって異なる経過をだどることがある。わくわくする時間は短いし、つまらない時間は長く感じる。まるで伸び縮みするかのごとく。時間には「面白さ」というクオリアもあるのではないだろうか。
また、本を読んで非常に深い感慨にふけったり、感動したりするときもある。実に深い時間だ。時間には「深さ」というクオリアもある。
他にも「重さ」だったり、「爽やかさ」だったり・・・。
時は、物理的には同じでも人によって、ずいぶん異なる感じ方や意味がある。時間や効率といったものをより自分モードに近づける方法が、このごろ流行っている。xxxハックスというはやりの言葉も心地よい。
本書の重きをおいているクオリアは「濃さ」だ。スピードという要素は、時間を濃いものにしたり、知らない間に過ぎてしまう非常に薄いものにしたり・・
する。スピードは、ある意味、深さもつれてくる大切な要素。
どうやったら仕事を効率的に片付けられるか、最新のITサービス(紙COPY、Gmail,Googleカレンダーなど)の使い方や、「ちょっとしたリスト」や作業時間のスライスなど、さまざま工夫が紹介されている。
二人の著者は、「仕組み」と「やる気」という二つの観点からこの本を構成して書いている。
3倍にしたらどんなことができるか・・・考えてから、取り掛かると面白い。
大きな石は、タスクリストの常連さん(いつまでたっても消えない)になりやすい。そこで、こまかく砕いて、すぐにとりかかれるレベルに落としてみるといいという。
たとえば、机を片付ける・・・なんてのは、よくあるリスト。しかし、忙しさにかまけていつまでも残る。そこで・・
ペンたてを整理する
上の引き出しのペンケースを整理する
つんである書類を3分の一に減らす
書類をファイルにいれる
などに分解しておけば、どんどん作業して消していける。そこで、ちょっとやる気も起きる・・・。
こんな工夫をしながら、愉しくやってみたいね。スピード仕事術。
★★★★+スピードは力
・仕事を早くやりたい方
・時間の余裕をつくりたい方
・サクサク仕事をしたい方