なにせ、国語ですわ、大事なのは・・
狭山ヶ丘高校の校長先生、小川義男さんにお世話になっている方は、全国にたくさんいる。僕もその1人。狭山ヶ高校で学んだわけではないが、本という形を通じて多くを学ばせていただいている。あらすじで読むシリーズは、その典型だ。
さて本書には、その小川校長が小学生低学年の子供をもつ親や先生にすすめる「勉強好きな子ども」に育てるためのヒントが書かれている。
8つの約束。たとえば
子どもに素直な心を育てる
子どもに「耐える力」をつけさせる
子どもの「国語力」を高める
子どもに「本好き」にさせる
などなど・・・著者の子どものころの体験、教壇生活50年の経験から発する
その深い思いは、愛情に充ち、そしてナルホド!という納得がついてくる。
親として大切なことは、まず信じること。親も子ども自身も、「やれば必ずできるようになる」と信じることだという。子どもは愛情を求めて勉強する・・のだから、褒める、信じる、待つ・・そういう姿勢が大事なんだね。
子どもの教育にはステップがあり、むやみにゆとりだ、自主性だということではないともいう。つまり「幼少期のころの強制にはじまり、時を経て、自立、個性、独創という大人の世界に入っていく」のだという。なるほど。
言葉がなければ記憶もない。これは、オオカミに育てられた人間の観察からも明らかになった事実らしい。だから、言葉、つまり、国語は一番大切らしい。国語の力をつける。論語の素読をする。本好きにさせる。などなど・・・なるほどーがいっぱい。
また小学3年から始まる社会と理科。これも、まずインタレスト(興味関心)をもつことが第一だという。社会のインタレストのくすりは、伝記を読むこと。理科の場合は、自然の中のリアルな体験。
本書には、味のある素敵な挿絵がある。実はこれ、せいけけんさんの作品。けんちゃんの作品は、なんか慈愛みたいなのがあって僕は大ファンである。小川さんの本の内容にドンピシャの挿絵にもご注目を!
小学生がいるお父さん、お母さんは、必読の本。
子どもに耐える力をつけさせる方法として「軽い山登り」がいいという。たしかに、結構しんどい思いをして、頂上に上ったときの達成感、そこで食べるただのおにぎりのめちゃ美味しいこと、・・・などいっぱいいいことがある。大賛成! 僕の田舎にある山(納古山)もそういう場にできたらいいなー。
前々から、小川さんをジェイカレッジにお呼びしたいなと思っていた。この本を読んで、絶対実現できる・・・と確信。Moso力は信じられない力を発揮する。笑
★★★★★+とにかく国語!
・子どもを勉強好きにさせたい方
・子どもをすくすく育てたい方
・子ともを信じる大切さに気がつきたい方