人生は複利計算!なんだねぇ。
著者のお父さんは、すでに他界している。裸一貫、アルバイトから起業し、現在では年商700億円を売り上げる上場企業に育てた方だ。そのお父さんからもらった言葉のプレゼントを、娘の立場で著者が綴っている。
父から娘へ・・・
ビジネスのこと、人生のこと・・・生きる杖言葉がいっぱい。バンカラな言葉使いの中にも愛情あふれるお父さんの言葉は、読者の心にもジンとしみとおる。
「やることを決めてしまえば、頭は動く」
「数字には、自分で意味をつける」
「ほんのちょっとの進歩でよい」
「仕事っていうのは、好き嫌いと、向き不向きできまる」
「お金は、お客さんに“ありがとう!”と言われながらいただきなさい」
「愛は動詞の愛」
この本は、すでになくなった父親から娘へのメッセージであると同時に、娘から父への愛と感謝のメッセージでもある。うーむ・・・僕が死んだら子ども達は、どんなふうに父親のことを思ってくれるのだろうか・・。
父から娘へ、娘から父へ。深い思いが響く本だ。
ビジネスに関ることもたくさん語られているが、後半にある「愛は動詞の愛」が印象的。親子の会話をコピっておこう。
離婚して出戻りとなった著者、仕事をしたいと語る娘に父が語る・・
「仕事する前に、まず覚えんとかなあんのは“愛”や。、愛は愛でも動詞の
愛やで!。これはけっして、心の状態やない。自分で自ら心を用いて、
愛するんや」
「仕事に愛? どういうこと?」
「あらゆる動機の中で、一番強いのは、愛やで。嫌なことは避けるが人間の
性やけど、それすら凌駕できるのが、愛。・・・
愛は、愛でも自分への愛には限りがある、他者、他物への思いが、消えな
い愛やな。愛が目的だと、すり減らない。・・・」
この後、子どもへの愛の話から、仕事上での愛に展開する・・・。
語れる親・・っていうのは、いいねぇ。
語れる親、語れる上司、語れる仲間・・・。はじめに言葉ありき(聖書)のように、言葉を大事にしたいねー。
★★★★★+人生は複利計算
・素敵な仕事をしたい方
・素敵な人生を送りたい方
・素敵なことを誰かにしたい方