人が知恵として残したものは、人類が生まれる前からそこにあった。
このごろ、インディアンとスピリチュアルにつながっているような気がする。おととい22日に、宮崎へいったとき、みかみさんからこの本のことを教えていただいた。ネイティブ・アメリカンの知恵のことわざが、不思議に心のなかに流れ込む。
「アメリカ・インディアンの世界には、そこに膨大な言葉による文化的な遺産
が残されていることに驚愕する。」
と前書きにある。もちろん、インディアンに限らず、地球に長く生き残るための知恵をもった文化は、すばらしい言葉の遺産を私たちに伝えてくれている。
この本は、ひめくり形式になって一日ひとつの言葉(ことわざ)が編纂されている。ただし、364日、13月になっている。それは、28日周期の月のサイクルに基づいているからだ。
太陽のように輝きはしない、しかし、静かに何かを写している月に、人類は夜物思いにふけったのだろうか。
本書にあるひとつひとつの言葉には、不思議と心が落ち着く言霊がある。各部族に伝わることばがいっぱい。とくに印象深いのは
生きることは、
与えることと
受け取ることの
両方である。 モホーク族(Mohawk)
食事の前には食べ物に感謝する時間を
わざうかでも必ずとりなさい。 アラパホ族(Arapaho)
真実はふってわくようなものではない。
それはただそこにある。 ホピ族(Hopi)
一本の指では、小石すら持ち上げられない。 ホピ族(Hopi)
なんと深い言葉だろう・・・。静かに、読んでみたい一冊。
昼があって、夜がある。
気にしなければまったく当たり前のこの現象も、実に多くの示唆を私たちにあたえてくれる。
夜明け前が一番くらいとか、陽が昇らぬ日はないとか・・・自然の中で、私たちが学べることはたくさんある。
今日は、ちょっと謙虚になってみようか・・・・。
(みかみさん、ありがとうね~)
★★★★★+月に映す
・心静かに思索の旅にでたい方
・知恵の言葉にふれたい方
・言葉のセンスを研ぎ澄ましたい方