2007年02月24日

月に映すあなたの一日 ~ 北山耕平 + 人見知り@アソシエ

   人が知恵として残したものは、人類が生まれる前からそこにあった。

書籍情報


本のひらめき

このごろ、インディアンとスピリチュアルにつながっているような気がする。おととい22日に、宮崎へいったとき、みかみさんからこの本のことを教えていただいた。ネイティブ・アメリカンの知恵のことわざが、不思議に心のなかに流れ込む。

「アメリカ・インディアンの世界には、そこに膨大な言葉による文化的な遺産
 が残されていることに驚愕する。」

と前書きにある。もちろん、インディアンに限らず、地球に長く生き残るための知恵をもった文化は、すばらしい言葉の遺産を私たちに伝えてくれている。

この本は、ひめくり形式になって一日ひとつの言葉(ことわざ)が編纂されている。ただし、364日、13月になっている。それは、28日周期の月のサイクルに基づいているからだ。

太陽のように輝きはしない、しかし、静かに何かを写している月に、人類は夜物思いにふけったのだろうか。

本書にあるひとつひとつの言葉には、不思議と心が落ち着く言霊がある。各部族に伝わることばがいっぱい。とくに印象深いのは

  生きることは、
  与えることと
  受け取ることの
  両方である。   モホーク族(Mohawk)

  食事の前には食べ物に感謝する時間を
  わざうかでも必ずとりなさい。  アラパホ族(Arapaho)

  真実はふってわくようなものではない。
  それはただそこにある。  ホピ族(Hopi)

一本の指では、小石すら持ち上げられない。  ホピ族(Hopi)

なんと深い言葉だろう・・・。静かに、読んでみたい一冊。


僕の思いつき

昼があって、夜がある。

気にしなければまったく当たり前のこの現象も、実に多くの示唆を私たちにあたえてくれる。

夜明け前が一番くらいとか、陽が昇らぬ日はないとか・・・自然の中で、私たちが学べることはたくさんある。

今日は、ちょっと謙虚になってみようか・・・・。
(みかみさん、ありがとうね~)


オススメ度

★★★★★+月に映す

読んで欲しい方

・心静かに思索の旅にでたい方
・知恵の言葉にふれたい方
・言葉のセンスを研ぎ澄ましたい方

Posted by webook at 2007年02月24日 10:35 | TrackBack