久恒さんのエッセンスがここに・・・
タイトルを見ると、なんとなく時間管理のハウツウ本みたいに思えるが、中身はもっと深く、そしてたくさんの示唆に富んだ内容がいっぱいある。
久恒啓一さん、宮城大学のビジネスマン教授である。図解で一躍有名になったこの方は、実は元会社の先輩。会社を卒業して活躍している方はたくさんいるが、久恒さんの活躍の場は実に広い。
さて、この本、そんな久恒さんの過去から現在の経験線上にある、仕事や人生の様々なエッセンスが凝縮された本だ。読みやすく刺激的なヒントがいっぱい。
付き合い残業なんかするより、朝の始業前の「前業」をするほうが、はるかに価値ある時間を使える・・・とか、お金を使うことは消費ではなく投資であり若いうちはどんどん投資しよう・・とか、仕事だけが人生ではなく、公私混合でいこう・・・とか、なるほど~というヒントがいっぱいだ。
久恒さんは、20代のころは、「一日一提案」を自分に課していたという。また、30歳の時から、10年ごとの希望と計画をたて、毎年○△xで総括するという習慣を続けているという。
こうしたことは、50歳になってから「あ、しまった」と思ってもどうしようもない。10億円積んだとて叶わない。若いころから、時間戻しがきかない努力や実践は大事にしたほうがいい。
勝負年になったとき、自分に残っている経験値が武器になるよう、心がけておきたいものだ。
いろんな刺激を受けられる本である。
久恒さんが理事長を勤めるNPO法人、知的生産の技術研究会(知研)というのがある。 http://www.tiken.org/
そこに素敵な事務局長さんがいる。
秋田英澪子さん。 http://www.tiken.org/uploads/zukai-akita01.JPG
100冊倶楽部の名物MLコーディネーターでもあるこの方、すばらしい他利の精神の方で、僕も尊敬してやまない素敵な方だ。
その方が、あるとき100冊倶楽部の本(100人100冊100%)をなんと100冊以上も個人で購入されたのだ。うはぁ~!
10年後、自分がブレークしたとき記念になるし、プレミアもつくかもしれない。だから、知人やお世話になった人に、この本を贈ることはものすごい価値がある・・・ということで・・・・購入(投資)されたのだ。その思いと潔さのなんとすばらしいこと。カンペキ脱帽! ますます尊敬指数が上がってしまった。
何かを買うとき、そこに熱い思いや、未来への投資という考え方を持つのは、素敵なことである。
若い方は、どんどん自分に投資しよう。人生(今)は、二度とこないから。
★★★★★+実践ルール
・自立した自分になりたい方
・愉しい仕事をやりたい方
・人生をわくわくしたものにしたい方