2007年03月20日

ものを考える人 ~ 渡部昇一 + 福島正伸さんセミナ-

   ヒントがいっぱい・・・

書籍情報

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ものを考える人―「頭をよくする生活」術
渡部 昇一
三笠書房 (2007/01)
売り上げランキング: 2978

本のひらめき

本書でまず飛び込んでくる素敵なメッセージ。それは、チャールズ・ダーウィンの言葉だ。

  人間にとって重要なのは、頭のよさよりも心の態度である。

これは、人の人生価値は、頭のよさじゃなくって、真剣にものを考え一事専心する態度だということだ。ふむふむ。

では真剣にものを考えるためにどうしたらいいか。恩○○がたくさんあればいいという。恩師、恩書、恩○○。著者も学生時代に影響を受けた恩師や、心に響いた書物などが、その後の人生を導いてくれたようだ。情報整理、時間活用、出会いなど様々なヒントや、そうした考えのもとになった本の紹介がある。

読書の魅力を「発想の乱反射」という言葉で表現する。読者は、モノゴトについて、さまざまなアングルから多彩な理解を試みる手助けをしてくれる・・・だから乱反射というわけだ。僕の乱反射をメモっておこう。

「勉学について」(フランシス・ベーコン)より
  読書は、充実して人間をつくり、会話は機転のきく人間をつくり、
  書くことは正確な人間をつくる。

「努力論」(幸田露伴)より
  幸福三説というのが書かれているという。その中で先日の「宇宙銀行」に
  も登場した惜福(せきふく)がでてくる。
  惜福:幸運に出逢ったら、丸ごととらず控えめに受け取る
  分福:幸運に出逢ったら、周りにお裾分けする
  植福:よのなかのため、自分の福を役立てる

「言志四録」(佐藤一斉)より
  少にして学べば、即ち壮にして為すことあり
  壮にして学べば、即ち老いて衰えず
  老いて学べば、即ち死して朽ちず。

いやー、もう、乱反射キラキラである。


僕の思いつき

夢を実現するという信念は、理性ではなく感情、エモーションである、という。
先日の伝ちゃんの著書にもあった。
強烈な感情を持ち込めるような夢は、必ず実現できる。ということだ。

感情の入るメッセージ。会社の中で毎年作られる中期計画とか、年度計画とかにはロジックや解説はいっぱいだが、なかなか感情は入ってこないことが多い。

東ハトの「お菓子を仕事にできる幸福」とか、ビジネスバンクの「戦わない経営」はものすごくエモーションに訴えるものがあった。
なんか、そういうものを作りたいこのごろ・・・。うー、なんか降りてきそうだねぇー。



オススメ度

★★★★★+心の態度

読んで欲しい方

・充実した人生を送りたい方
・孤独な時間をもちたい方
・人生をちょっと考えてみたい若い方

Posted by webook at 2007年03月20日 14:57 | TrackBack