源流を見る・・・
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●今日の一冊:【リクルートのDNA】
起業家精神とは何か
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|江副浩正/〔著〕
|角川書店|2007年03月
|ISBN:4047100870|686円|215P
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<本のひらめき>
リクルート事件、というのがあった。未公開株を政治家に賄賂として配ったと
いうもので、1988年のこと。首謀者として逮捕されたリクルートの創業社
長である江副氏。本書の著者である。
一兆8000億円もの借入金を残して、創業した会社をさることになった江副
氏ではあるが、リクルートという会社に根付いた社風やマネジメントスタイル
は、DNAとして受け継がれた。その後、社員たちががんばり、借金を返済し
現在は、実質負債ゼロ。しかも、売上高利益率30%という超優良企業でもあ
る。
リクルートの卒業生をみるとそうそうたる人たちがいる。杉並区立和田中学校
長の藤原さん、i-Modeを世に出すときに活躍した松永真理さんなどなじみの人
をはじめ、上場企業の社長になったひとは20人ほどになるという。知り合い
の方にもすごい方がいっぱいいる。人材輩出起業のゆえんである。
そんなリクルートの創業当時からの会社の作り方、育て方を回顧する本である。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というモットーも、江副
さんが自ら考え出したものという。
失敗もいくつかあるが、いい雰囲気といい仕組みがあると、会社は(人は)ど
んどんガンバル。社員皆経営者主義、会社の中に会社がいっぱい、社内報、早
期退職者の卒業式など・・・ユニークなしかけは、ずっと昔からリクルートに
はあったようだ。
面白い会社のヒントをこの本から得てみたい。
<僕の思いつき>
自社の誇れる遺伝子はなんだろう・・・
これから残したい遺伝子をつくるとすればどんなものが欲しいだろう・・・
みたいなことを考えてみるのもいいね。
誰の許可もいらない。Mosoもいい。
そして、できたら、それは誰かに話してみたい。
こんな会社にしたいんです!って。
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<オススメ度>
★★★★☆+企業遺伝子
<読んで欲しい方>
・会社の風土を面白くしたい方
・愉しく頑張れる会社にしたい方
・後輩に残したいものがある方