化学のへぇー。
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●今日の一冊:【化学の魔法】
やさしく学べる、おもしろ化学実験教室
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|キャシー・コブ&モンティ・L.フェタロフ/著
|ソフトバンククリエイティブ|2006年07月
|ISBN:4797332174|1,600円|271P
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<本のひらめき>
学校で習った化学。途中までは面白かったような気もするんだけど、受験用の
「覚える化学」になったときから、すこし色あせた。高校のころか・・・。
しかし、実際には、化学はとても奥深く面白い。
「化学が科学の中心といわれるのは、それが物理学や生物学の理解に欠かすこ
とのこできない智識であると同時に、医薬品から政治、経済にいたるまで、
さまざまな事象とその根幹の部分でかかわりをもっているからだ。」
という。ちょっと大げさな気もするが、紅葉、花火、コンピュータ、消臭・・
などさまざまな場面で化学が係わる。本書は、そうした日常と学問を「JOY」
で繋ぐ本である。
一番、わくわくしたのは「ビッグバンの化学」。
太陽、地球、人間の、「元素存在度の周期表」というのがある。H,He,C
などの元素記号が、その存在量の大きさがわかるように○の大きさが変えてあ
り、こういう構造になっているのかーというのが一目瞭然になっている。
で、驚くのは、太陽と地球の元素存在度は、かなり近いこと。さすがに太陽に
はHとHeが多いが、パッと見は、ほぼ同じ。地球は太陽の子どもだ。
さらに驚くのは、地球と人間の元素依存度が、ほぼ相似形であること。人体と
地殻の元素構成はびっくりするほど似ているのだ。人は地球の子であり、そし
て宇宙の子であることを感じさせてくれる。
ハリポッターに登場するスネイプ教授(魔法薬学)の話も登場し、なかなか愉
しい。
本書を読むには、実験、解説、化学式が登場する。高校以上の智識がいる。
<僕の思いつき>
高校の勉強をもう一度やってみたい方、違う視点から愉しくおさらいするとい
いかも。
そういう本が、けっこうあるような・・・
勉強は愉しい。
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<オススメ度>
★★★★+化学の魔法
<読んで欲しい方>
・化学をおさらいしたい方
・化学に親しみたい方
・日常の化学変化をすこし勉強したい方