クイズの括弧の中は、何を思い浮かべるだろうか・・・。
常識的な答えは money。そう、時間はお金!と俗人的な答えが浮かぶ。確かにそういう面もあるのだが、もっと深く考えると Time is Life 時間は、命と同じ・・・ということになる。また、時間は人生そのものとも読める。命は、この一瞬一瞬だし、今日があるからといって明日があることは保証の限りではない。また、明日という日も、そのときになれば「常に今日」である。生きていること、即ち、今、一瞬。・・・そしてそれは時間である。
なんて禅問答みたいだけれど、けっこうそういうことかもしれないね。
で、この本は、時間管理術の本ななんだけれど、そういう禅の心みたいな洞察とハウツウがほどよくマッチした、とっても読みやすくそして深い本である。
著者の箱田さんは、若くして成功者となり、また、サーフィン、禅、ボディビル・・など多彩な愉しみで人生を楽しんでいらっしゃる方である。本書が、単にタイムマネジメントのノウハウだけという薄っぺらなものになっていないのは、禅からの訓え(おしえ)がちりばめられていることも一因ではないかと思う。
禅の訓えにちょっと素敵なものがある。
即今(たった今やらずに、いつやる?)
当所(ここでやらずに、どこでやる?)
自己(あなたがやらずに、誰がやる?)
またこんな言葉も印象的だ。
成功とは旅であり、
あなたが「実現させたい」と思った時からスタートしている。
アイビー・リー(2万5千ドルのアドバイス)の言葉も印象的。
寝る前に、翌日やるべきことを6つ思い起こせ。
その他、やらないことリスト、スタンバイリスト(Todo)、目標設定、時間を買う、一時一事の法則、など楽しいチップスがいっぱいである。そして微妙に心をくすぐる考え方がうれしい。
僕は、この本でたくさん弾けるものを感じた。
夢ー願望ー目標。この3つは、微妙に言葉のニュアンスが異なる。字を見るとなんとなくその違いも分かるよね。
で、この先が著者の素敵なところ。領域を分けている。
仕事の領域、経済の領域、家庭の領域、健康の領域、自己啓発の領域、そしてその他の領域だ。それぞれ、著者のヒストリーがある。
若い方、新入社員の方・・・ぜひ、この本を参考に描いて欲しい。会社からあ絶えられた目標シートだけ書き込んで安心していたはいけない!
夢は、なんとなくぼやーんとしたものでいい。たとえば、いつか名の知れた経営者になりたいなー程度。そして、願望は、いつか外資系企業の社長になりたい、たとえばxxxみたいな会社の。目標は、40歳までに、外資系企業の社長になる。(で、それを手帳などに書き出す)
Moso(もうそう)が、Koso(こうそう)になり、Kodo(こうどう)に移るような楽しさがある。
今日、15分を使って、やってみよう!
★★★★★+時間は命
・時間をいかしたい方
・時間にふりまわされたくない方
・余裕のある仕事をしたい方