正解のない成熟社会を生き抜く力・・・
全国に民間校長を3000人作ろう!を合言葉に、教育の世界に新風を巻き起こしている藤原さん。子どもたちに向けた素敵なメッセージの本を作ってくれた。それが、この本。
「べつにー」「フツー」「まあまあ」といった言葉でビミョーに生きている子どもたちが、将来を豊にイメージできるきっかけをもらえるはず。
藤原校長がいつも生徒たちに発しているメッセージは、意図的に人生の未来についてのことが多いという。理由は
社会が便利になりすぎた。(工夫や苦労をしなくても手に入ってしまう)
未来がみえずらくなった。(高度成長の時代は目に見える時代だったが・・)
日常の中でコミュニケーションの頻度が減ってしまった。(一言も口を
きかずに欲しいものを手に入れることも可能・・)
の3つ。
で、こんな問いが投げかけられる。
なんで勉強しなきゃいけないっだろう?
この問いに、まじめに答えるのはなかなか難しい。そりゃ、勉強していい成績をとっていい大学にはいって、そしたらいい会社に入れて・・・式に説明すると、・・・「で、それからどうなるの?」に答えられない。
藤原さんは、「クレジット(信頼と共感)をあげて、君の自由度をあげるため」
だと説明している。よくあるゲームで経験値をあげていくと、パワーが増してくる・・あれと同じだというわけだ。(これはC=f(A,B)の法則に沿った説明だねぇ)
それには、勉強も部活も礼儀作法もいろんな経験をつんで、集中力、思いやり、精神力・・いろんなものを身につけていくのさ・・・というわけだ。
情報編集力が大事たよ!というのが印象的。
成長社会(ちょっとまえ)は、情報処理力があればよかった。学歴や智識に代表される力だ。一方、成熟社会(正解のない社会、いま)は、その先の情報編集力が大事だという。
そしてそれを高めるたねの5つの方法(コミュニケーション力、ロジカルシンキング力、推理する力、役割を演じる力、プレゼン力)を磨こうという。これらは、藤原さんが校長として進めているよのなか科、そのものだね。
子どもたちだけではなく、ビミョーな大人もひらめくものがいっぱいの一冊。
13歳のハローワークマップが登場する。村上龍の「13歳のハローワーク」
にでてくる514の仕事をマップ化したものだ。職業の星座表みたいなもの。
http://www.13hw.com/
http://www.13hw.com/about_map/map1.html
ここから、未来の仕事をMosoするのがある。
この中から任意の2つを取り出して、ふたつに関連した新しい仕事を考え出すというゲームだ。
マジシャン+家庭教師 => 家までマジックの出前をしてくれる芸人
そば職人+ソムリエ => 世界中のワインを振舞う粋なそば屋
美容師+お笑い芸人 => お笑いを愉しみながらヘアメイクできる美容室
のような・・・。
こういう 言葉の遊びは アイデアやひらめきを誘発する。
Meet the Word (♪)だね。大人も遊べる!
★★★★★+ビミョーな君へ
・子どもたちに未来を語りたい方
・物語れる大人になりたい方
・よのなかに貢献したい方