2007年05月30日

できる若者は3年で辞める! ~ 久野康成 + つばめ

   管理するのではなく、環境を整える・・・

書籍情報


本のひらめき

この本は、企業経営を主導する立場にある人全員に読んでほしい本である。

僕も、これまで経営手法、人材育成、コミュニケーション、リーダーシップなどさまざまな本を読んできた。そんな中で、この本は、読んでいると脳みそのシナプスが、バシバシと発光し、いろんなものを想起させてくれる素晴らしい内容にあふれている。

例えばこんなことが書かれている。

 企業の使命は、社員を「自立」させることである。
 多くの経営者は、会社が永遠に続くものと錯覚を起し、社員がどんな場所
 でも生きられるような「自立」を目標とせず、会社に「依存」させるよう
 な教育をしてしまう。

 自分のスキル・アップとは「自分の時間を自分のために使う」ことであり
 部下を教育することは、「自分の時間を他人のために使う」ことなのである。
 本当は、教えることが最高の学びになる。

なるほど、確かに。役立つ→応援する→育てる→羽ばたかせる みたいな流れを自分のキャリアの中で意識できたらいいねー。

 報酬の増減だけでは、社員の「やる気」をコントロールすることはできない。
 経営理念の実現という目的をしっかりと意識する。その上で
 仕事が楽しい、成長できる、お客様によろこんでもらえる、社会に役立つ・
 といったことを感じることが大切だ。

 キャッシュフローを最大にすることを目的にするのではなく、あくまでも 「経営理念の実現」を目的とし、社員の「楽しさ」「やりがい」をベース とした経営を目指さない限り、かならず限界が訪れる。

 売上予算、利益予算は、我々が顧客に対して「与えたい価値の大きさ」の
 見積もりのことである。「たくさん儲けたい」のではなく、「たくさん価値
 を提供したい」ということなのだ。

最後には、ゴールを目指すのではなく、「道」(経営道、人間道)を目指すべきと、経営思想の高みにもつれていってもらえる。

この本、僕にとってはヒラメキいっぱいの素晴らしい本だった。


僕の思いつき

この本を読んで、うちの社長にも読んでほしい・・と思う人は多いはず。
で、このあと・・・・。
そう思ったら、エッセンスや感想をつけて、社長に手渡してみるといいね。

この一歩があるかないか・・・・が今から向かう人生ベクトルをちょっとだけ
変えることになる。

小さな一歩。やってみれば案外たいしたことはない。



オススメ度

★★★★★+人がすべて


読んで欲しい方

・会社を面白い場にしたい方
・社員が元気になるような考え方を模索中の方
・人事部長や経営者の方

Posted by webook at 2007年05月30日 04:25 | TrackBack