管理するのではなく、環境を整える・・・
この本は、企業経営を主導する立場にある人全員に読んでほしい本である。
僕も、これまで経営手法、人材育成、コミュニケーション、リーダーシップなどさまざまな本を読んできた。そんな中で、この本は、読んでいると脳みそのシナプスが、バシバシと発光し、いろんなものを想起させてくれる素晴らしい内容にあふれている。
例えばこんなことが書かれている。
企業の使命は、社員を「自立」させることである。
多くの経営者は、会社が永遠に続くものと錯覚を起し、社員がどんな場所
でも生きられるような「自立」を目標とせず、会社に「依存」させるよう
な教育をしてしまう。
自分のスキル・アップとは「自分の時間を自分のために使う」ことであり
部下を教育することは、「自分の時間を他人のために使う」ことなのである。
本当は、教えることが最高の学びになる。
なるほど、確かに。役立つ→応援する→育てる→羽ばたかせる みたいな流れを自分のキャリアの中で意識できたらいいねー。
報酬の増減だけでは、社員の「やる気」をコントロールすることはできない。
経営理念の実現という目的をしっかりと意識する。その上で
仕事が楽しい、成長できる、お客様によろこんでもらえる、社会に役立つ・
といったことを感じることが大切だ。
キャッシュフローを最大にすることを目的にするのではなく、あくまでも 「経営理念の実現」を目的とし、社員の「楽しさ」「やりがい」をベース とした経営を目指さない限り、かならず限界が訪れる。
売上予算、利益予算は、我々が顧客に対して「与えたい価値の大きさ」の
見積もりのことである。「たくさん儲けたい」のではなく、「たくさん価値
を提供したい」ということなのだ。
最後には、ゴールを目指すのではなく、「道」(経営道、人間道)を目指すべきと、経営思想の高みにもつれていってもらえる。
この本、僕にとってはヒラメキいっぱいの素晴らしい本だった。
この本を読んで、うちの社長にも読んでほしい・・と思う人は多いはず。
で、このあと・・・・。
そう思ったら、エッセンスや感想をつけて、社長に手渡してみるといいね。
この一歩があるかないか・・・・が今から向かう人生ベクトルをちょっとだけ
変えることになる。
小さな一歩。やってみれば案外たいしたことはない。
★★★★★+人がすべて
・会社を面白い場にしたい方
・社員が元気になるような考え方を模索中の方
・人事部長や経営者の方