すみません、お弁当ください・・・
本書は、300人いる東海道新幹線のパーサー(販売員)のなかで、トップの成績をあげた徳渕真理子さんのお話。
徳淵さんが、新幹線パーサーになり、売上No1に輝くまでの道程と、仕事の様子が紹介されている。研修の模様とか一般にはあまり知られていない仕事の様子なども興味深い。
秘訣は、「努力と笑顔」という。
努力の中身は、さわやかな接客態度やきめ細かな目配りなどだ。
徳淵さんは、はじめはホテル業界に身をおいた。しかし、そこには理想と現実のギャップがあって肌にあわなかったという。そんな経験も、実はその後の仕事に対する姿勢にプラスに働いているようだ。
どんな仕事も面白く、やりがいがあるようにできる・・・そんな言葉を、メンターの福島さんから聞いたように思うけれど、やはり、究極はその仕事の先に何を見つめているか・・・っていうところかもね。
ワゴン販売のパーサーには接客の5Aというのがあるという。
アタマニクルナ
アワテルナ
アセルナ
アキラメルナ
アテニスルナ
だ。頭にくるな・・・が最初にくるのも面白い。これは乗っている乗客の品格の問題だねぇ。
仕事を知る・・・というのは、とっても新鮮で愉しい。徳淵さんにも、斉藤さんにも会ってみたいね。新幹線に乗る愉しみがまたひとつ増えた。
ちなみに、徳淵さん、1984年生まれである。!
山形新幹線には、斎藤泉さんというカリスマ社内販売員の方がいる。新聞にも記事が連載されたことがあった。名古屋の多夢郎さんから、そのことを教えていただいた。
http://bracingjapan.livedoor.biz/
斉藤さんに会うために山形新幹線に乗ろうか・・・なんて、おバカなことを考えたこともあった。でも、それもすごい。車内販売員に会うために、その人からお弁当を買うために、わざわざ新幹線に乗る・・・。なんて素敵だ。
そういう人がいる会社はいいね。きっとJALにも機内販売売上No.1のカリスマCAとかがいるんだろうなぁ・・・。
これから会社を伸ばそうとするなら、そういう取り組みもいいね。人にフォーカス。人をフォーカス。
素敵な仕事をしている人を取材する雑誌「フォーカス」なんてあったら、みんな載りたいだろうな・・・。名前が悪いから「うちのナンバーワン」っていうほうがいいか・・・笑
あ、この企画やんない? 雑誌を発行しちゃおう!(次のMoso企画!?)
★★★★+新幹線パーサー
・新幹線をよく利用する方
・新幹線マニアの方
・新幹線パーサーをめざす方