せかせかではないが、かといってだらだらでもない。
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●今日の一冊:【ひとり仕事術 時間管理編】
時間とうまくつきあうための七色法則
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|中本千晶/著
|バジリコ|2007年04月
|ISBN:4862380441|1,500円|230P
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<本のひらめき>
時間管理術、タイムマネジメント・・・などといえば、多忙なビジネスパーソ
ンが、いかにして時間を効率的に使うか、とか最近はやりのGTDとかハック
ス系の道具箱を思い浮かべる。
しかし、世の中には、会社勤めのひとだけじゃなく「ひとり仕事」、つまりフ
リーランスの方もたくさんいる。本書は、そんな方向けの時間管理術の本。
時間とうまくつきあう七色法則というのがある。ちょっとしたパラダイムシフ
トを感じさせてくれる。
その1:時間の主人ではなく、時間と友達になる
その4:質の高い時間が結果として収益を生む。
ひとり仕事人には、「会社にいる時間」=「お金を生む時間」
という概念はない。
その7:「自分で決める」の積み重ねである。
自分の時間の使い方を決めてきたのは、誰だろう。会社だったり
学校だったり、家族だったり・・・自分自身で決めてきた範囲が
あまりに少ないことにびっくりすることだろう・・・。
このほか、ひとり仕事人の事例がいっぱい登場する。
時間をいかに効率的に・・・と考えてる人は、ちょっとこの本で、視点をずら
せてみるのもいいね。
<僕の思いつき>
まず一番こころに響いたのは次の言葉:
時間の主人となって「管理」するというより、時間と友達になって「うまく
つきあう」という感覚のほうが、ひとり仕事には似合う。
というもの。なるほど。寸暇を惜しんで効率を上げるんじゃなく、そのときど
きを愉しくワクワクすごす・・・そんな生き方。いいねぇ。いい時間が流れそ
うな気がする。
経営手法もがちがちの管理手法は、最後に心の破綻をきたして制度崩壊が起き
る。時間管理も同じかもしれないなー・・とふと思う。もちろん、いい方法は
試したり習慣にするにこしたことはないが、それに縛られては本末転倒。ゆる
ゆるでもいいので、気持ちよくやってみたい。
管理するのではなく、受け入れる愉しむ、それがいい。世の中なんでもそうか
もしれない。
人は、管理されたらイヤでたまらない。
仕事も、管理されてやるのは、実につまらない。
病気だって、理学的医学的にガチガチに対処するより、受け入れちゃって
鷹揚にかまえたとたん、改善にむかったりする。
そこには、ちょとした心の余裕と自由が生まれるような・・・。発想の転換が
そこにはある。
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<オススメ度>
★★★★★+命とは君たちが使える時間のことだ
<読んで欲しい方>
・フリーランスの方
・独立系の仕事をしている方
・時間に追われている方