消費ではなく投資にまわそう!
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●今日の一冊:【レバレッジ時間術】
ノーリスク・ハイリターン
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|本田直之 著
|幻冬舎|2007年05月
|ISBN:4344980395|720円|
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<本のひらめき>
レバレッジとは、てこのこと。小さな努力で大きな成果。本田さんは、このス
マートなやりかたをいろんなところに応用している。本田さんのオフィスには
Doing More With Less のステッカーがいっぱいある。それがビジネスの、そ
して人生の哲学でもあるからだ。
前回紹介した「レバレッジ読書術」は、読書に対する考え方をシフトさせる素
敵なやり方が紹介され、ベストセラーになった。
今回は、時間術への応用である。
時間とお金は、貯められるかどうかという点で大いに違うが、いろんな面でに
ていることがおおい。投資という考え方がとても興味深い。
時間は貯めることができないが、増やすことは可能だという。どうするか。そ
れが「時間を投資する」ということだ。
時間投資の基本は、「仕組みをつくる」ところ。
もうひとつ重要なのが、やりたいことの時間を「天引き(先に予約)」するこ
と。
さらに、自己投資「時間」をもとうというのもおおいに共感する。テレビもだ
らだらと消費の時間としてパッシブに見るか、学習やリサーチの「投資」とし
てアクティブに見るかではまったく異なる。
本書にも当然チェックリストだToDoだスケジューリングだという時間術の
定番メニューが登場するが、その背後にある「時間にレバレッジをかける」と
いう発想、時間に投資するという考え方が、とてもユニークで、かつ、共感度
が高い。
ハワイに住むという人生目標から俯瞰逆算して、いろんなレバレッジを工夫し
てきた本田さん。本書から「自分の時間を自分でコントロールする」生き方の
ヒントをもらいたい。
<僕の思いつき>
おおくのビジネスパーソンは、はじめは時間を売ってお金をもらっている。ア
ルバイトは、ダイレクトにそういう契約になっている。時給いくらという風に。
正社員になっても最初は、自分の時間を捧げて給料をもらう・・つまり、時間
を売ってお金をもらう、そんな構図はかわらない。
やがて、部下を持ち組織の上司になると人の時間を預かることになる。「わる
いけど、これやっといて!」という具合に。
部下はもたないというスペシャリストの道を歩む人も、やらされ仕事が減って
自分の好きなことだけやれるようになる。これは、自分時間が増えることだ。
いずれにしても、自分のやりたいことをする時間は、増える。
それからが問題。それを、人のために再投資して使う。そんな使い方が美しい
かもしれない。
個人の世界でも、効率化してあまった時間は、なにかのカイゼンとか研修とか
再投資にそお時間を使えたらすばらしい。
3M(15%)、グーグル(20%)のスカンクタイムをあらかじめ与えてい
る企業は、これらの時間を消費に使えというのではなく、レバレッジのききそ
うな投資に使え・・・と提供しているのだろう。
自分時間を増やし、再投資に回す・・・そんな使い方をしたいねー。
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<オススメ度>
★★★★★+時間投資銀行
<読んで欲しい方>
・時間術を学びたい方
・やりたいことをやりたい方
・ラットレースを抜け出したい方