高倉健さんの香りを感じる・・・
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●今日の一冊:【旅の途中で】
健さんからの贈り物・・・
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|高倉健/著
|新潮社|2006年01月
|ISBN:4101254117|476円|235P
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<本のひらめき>
新幹線の中で、何度も涙がこぼれた。不思議な香りを備えたエッセイである。
健さんがロケや旅行で訪れた土地土地での出会いや、日常での小さなエピソー
ドなどが、飾らない言葉で訥々と語られる。
健さんがこの本で伝えたいこと、それが次のようなメッセージになっている。
この本を読んでくださった方々が、ほんの少しでも、
人間ていいな、人生っていうのも捨てたもんじゃないなーと
そんな封に感じてくださったら、とてもいい旅になると・・・
その言葉とおり、健さんの目線の先にあるなにげない出来事が、素敵な物語に
なっている。それは、やはり生きる矜持、働く思想・・・そういう軸というか
芯というか、そういうものがそこはかとなく感じられるエッセイ集だ。
本書は、96年から2000年にかけて日本放送で放送されたラジオ番組をも
とに書き下ろされたもの。
俳優、高倉健の素顔が感じられる素敵な本である。
読みながら、何度も涙を拭いた。
<僕の思いつき>
金沢工業大学大学院の一期生で現在講義アシスタントをして下さっている加藤
さんが、先日、さりげなく手渡してくださった。それが、今日の本。
一遍一遍を読むたびに、なにかしら感じるものがあって、ほろほろと流れる涙
をとめることができない。そんな本だった。
そして、この本を「いいですよ」といって手渡してくださった加藤さんという
仲間にも強い共感を覚えた。あー、こういう本をいいと思ってらっしゃる人な
なんだ・・・。そこには、さりげない、しかし深いコミュニケーションがある
、そんな気がした瞬間だった。
お勧めの本を紹介する。プレゼントする。
こんな行為でなりたつ「対話」も素敵だ。
一冊の本を通じて伝わるもの。たくさんの言葉にもまさる素敵な一瞬ではない
だろうか・・・
本を通じて対話ができる、そんな「場つくり」・・・、それが僕に与えられた
使命なのかも・・・。な~んて、思ったり。
カリフォルニアの夜に駆けるMosoな夢でありましょうか・・。
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<オススメ度>
★★★★★+健さんの香り
<読んで欲しい方>
・高倉健さんの香りを感じてみたい方
・凛とした空気が好きな方
・正座、せいてみたい方
<欲しくなっちゃった方は>
・アマゾン http://tinyurl.com/358s2c (日本の方)
・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd (アメリカの方)