邂逅の一瞬・・・
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●今日の一冊:【なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか】
人間の出会いが生み出す「最高のアート
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|田坂広志/著
|PHPエディターズ・グループ|2007年08月
|ISBN:4569692311|1,400円|216P
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<本のひらめき>
先日、新宿紀伊国屋ホールで、田坂さん講演を聴く機会をいただいた。ジェイ
カレッジや100冊倶楽部の仲間もいっしょに、深い思索の時をともにできた
ことがなによりうれしいことだった。
そして、お隣の席には、なんとあの・・・・。
講演終了後、様々な思いが連なり涙が止まらず、しばらく席を立てずにいた。
田坂さんが語られた言霊に共鳴するような不思議な空間は、言葉にならないよ
うな素敵な気に満ちていた・・・・。
あの日語られたことが、本書に文字として凝縮されている。厳しくもあり、す
ばらしくもあるマネジメント道とは何か・・・・。本書を読みながら再びあの
瞬間を思い出させてもらえた。
部下が何人いるかに価値を見出すような権力志向や、ガス抜きといった表面的
なコントロールで人を扱おうとする操作主義・・・マネジメントの世界には、
時としてつい流されてしまう落とし穴がある。そういうもので組織をまとめて
いくこともできなくはない。・・しかし、寂しい。人として、リーダーとして。
経営やマネジャーがそのマネジメントの世界で背負う「重荷」は、「生活の糧」
だけでなく「成長」であるという自覚・・・そこに覚悟を感じるとき、はじめ
て部下をもつ資格が生まれる。(自分はどうだろうか・・・その問いの前にた
じろく自分がいる)
自ら重荷を背負うマネジメントの道
それは、部下や社員の「成長」に責任ともつという覚悟
究極、心のマネジメント
心の世界
人の心がわかるとは、相手の心、集団の心、自分の心が見えること
人間学は格闘。それは「正対」すること。
他の人物の寂しい姿は、すべて、自分の中にもある。
他の人物の素晴らしい姿もまた、自分の中にある。
人と人との「出会い」は、単なる偶然のように見えて、一つとして
偶然は、ない。人と人との「出会い」には、かならず、深い意味がある。
そのことを信じるか、否か。ただ、それだけ。
「成長」という言葉は、自動詞なのです。
リーダー。それは「組織を率いる人間」のことではない。
それは「山を登り続ける人間」のことです。
「人間成長という山の頂にむかって上り続ける人物」のことです。
何かのご縁で、自分が上司を務めさせていただいている。
何かのご縁で、このかたがたが部下の立場を務められている。
ぎりぎりの場面で、上司が処すべきは、価値観の勝負。
「部下をほめるのも、命懸けですよ」
人生を賭して何を証すか。
命懸けで、このマネジメント論を証してみたい。
「人間としての成長」を求めて
「人間としての邂逅」を求めて
一瞬のアートを作る、命、掛け、で
ありがとうございました。
<僕の思いつき>
今度僕が引きつくことになった役割は、まさにこの本に書かれている仲間や自
分の成長のために与えられた素敵な劇場。
その前任者Tさんが、車のなかでさりげなくこういわれた。
「数字も大事だけど、やはり人心だね。経営ってほとんど心理学だねぇ」
3日ほどいっしょにいて、一番印象的だったTさんの言葉だった。
素晴らしい先輩から引き継ぐことになった「マネジメント」の道。それは、厳
しくも楽しくもある素敵な道。
これから6年(と勝手に思っているんだけれど)、この本がいろんな意味で僕
のみちしるべになりそう・・・・
「山を登りつづける人間」になること
誰かを指導しようと思うわけでもない。
組織を統率しようと思うわけでもない。
ただ一人の人間として、「人間成長」という山の頂に向かって登り
つづける。
そんな役割を僕らしく演じられたら・・・。
僕のこれからの数年は、また一段の階段を登れる素敵なステージのかもしれな
いなー。
様々なものが連なり、ご縁に恵まれ、今ここにいられる自分の幸せをかみしめ
ながら(遺憾、空港で涙がでてきた)、また僕も一人の人としてがんばって、
いこう・・・・
(沖縄へ向かう飛行機の中で、再びの涙とともに読みました。
機内にいた、それはそれは素敵な空気を生み出していたプロフェッショナル
の方に、この本をプレゼントしました。
心にあふれてきた感謝の気持ちを添えて・・・)
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<オススメ度>
★★★★★+邂逅という奇跡
<読んで欲しい方>
・マネジャーになられた方
・マネジメント道を極めたい方
・部下をもった方
<欲しくなっちゃった方は>
・アマゾン http://tinyurl.com/23kwr6 (日本の方)
・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd (アメリカの方)