2007年08月03日

「愛される会社」の条件 ~ 佐藤玖美 + 浅沼さん講演会@8/29

   お客さんじゃなくて、応援者やファンを増やしたい・・


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●今日の一冊:【「愛される会社」の条件】

   Buy Me Company から Love Me Company! へ

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   |佐藤 玖美 著
   |ダイヤモンド社|2007年07月
   |ISBN:4478000980|1,500円|
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<本のひらめき>

CSR(Corporate Social Responsibility )が世間で注目されるようになって
しばらくたつ。

社会的責任とは何か。

環境への配慮とか自然を大切にするとか・・・。
地域社会と融合し、その発展に寄与するとか・・・。
社員がボランティア活動などに積極的だとか・・・。
企業統治がしっかりできているとか・・・。

いろいろあるけれど、とどのつまり、その企業の存在そのものが、社会に地球
によい貢献をしているか、製品やサービスが役にたっているか・・ということ
では、ないだろうか。

本書は、大前研一氏のビジネスブレークスルー大学院大学で著者が教鞭をとっ
ていた「マーケティング実践」という講義から、CSRに関する部分を再編集
したもの。

企業そのものが、どのように社会に貢献できるか、その実践方法を様々な企業
や団体(NPOなど)の事例を紹介しながら展開する。

著者の祖父、母などからひきついだ社会企業家としての魂と思想が、本書には
流れており、単なるノウハウ事例ではなく、思想を感じさせてくれる本である。

それを端的に表現するのが「BUY ME(うちの商品・サービスを買ってく
ださい)」ではなく「LOVE ME(うちの会社を愛してください。価値を
知ってください。)」を目指そうという考え方。
そうそう、お客さんじゃなくって、ファンや支援者がいる企業・・・って素敵
だよね!

スタバ、シャネル、J&J、さまざまなNPO,NGO団体などが登場する。

我が社の存在価値を見直す、よいきっかけになる本。

<僕の思いつき>

「新しい社会づくりの力=人数x意識x行動」というのがある。

グローバル・スポーツアライアンス(NPO)の理事、岡田達雄さんの考えで
ある。

人数を10億人という大きな数字にすると、意識がちょっとプラスに変われば
、そしてわずかな行動を伴えば、大きく社会は変わるということだ。Web2.
0時代的発想である。とても心に響く。

売上だ、利益だ、と社員を追いたて、利益がでたら、やおらCSRでもやっと
くか・・・ではなく、企業活動そのものがCSRになっている事業の取り組み
こそ望まれる。

ノーブレス・オブリージは、高貴になったから義務が生じるのではなく、社会
に貢献する取り組みをしているからこそ高貴である、そんな逆説的な意味にと
らえられたら素晴らしい。(これは、田坂さんの本に書かれていた逆説的理解)

自分の会社は、どこを向いているだろうか・・・・。


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<オススメ度>

   ★★★★★+LOVE ME COMPANY

<読んで欲しい方>

   ・愛される企業を目指したい方
   ・愛される企業とは何か考えてみたい方
   ・社会に対して何ができるか考えたい方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/2maufn  (日本の方) 17,731
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 2007年08月03日 15:45