常識に負けない、思想!
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●今日の一冊:【「狂い」のすすめ】
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|ひろさちや/著
|集英社|2007年01月
|ISBN:4087203778|680円|198P
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<本のひらめき>
世間さまは、弱者にとって冷酷である。
そこで、何が必要か・・・
著者は、思想・哲学が必要だという。
「青臭いようですが、わたしは思想・哲学というものが、苦しみの現実と
闘う武器になると思います。」
他人さまの価値観や世間の常識にまどわされて、人生を右往左往している人は
案外、たくさんいる。僕は関係ないや・・・といいながらも、ふと冷静に考え
ると、そうかもしれない。。。なんて思えなくもない。(あー、ヤバ)
そこでもっと自由に生きようよ・・というのがこの本のメッセージ。
世間由(世間の常識に由る)のではなく、自由(自分の考えに由る)生き方を
しましょう・・・ってことだね。
仏教や、西洋哲学(カント、ショーペンハウエルなど)を駆使しながら「狂者
の自覚」を説く。狂っちゃおうぜぃ・・ってことね。といっても、巡業さぼっ
てサッカーしようというのではなく、つらい状況を、すこし視点をずらして、
楽しく生きようというもの。たとえば:
病気をしたり、会社を首になったり、大学受験に失敗したり・・
こういうのを「人生の危機」と深刻にならず、それは単に「生活の危機」
ぐらいのもの・・・鷹揚にいこうぜ
みたいに。
悩んだり苦しんだりしている人には、ちょっとした清涼剤になるかも。
<僕の思いつき>
世間さまは、けっこう強いものの味方である。
世間さまは、やっかみと攻撃ネタを手にすると、もの凄いバッシングを始める。
この頃の首相こきおろしや、朝青龍たたき・・たしかに、ちょっとどうかとい
う面もあるんだけど、その批判方法に「品」がない・・・ような気がする。
当事者が大いに反省すべきことはあるけれど、それをあたかも自分は万能の人
のような立場で、しかも安全地帯から、人を裁いちゃうのは、どうかなーと、
思ったり。
しかし、えてして、そういうのが普通の世間の実態。そんな中では、狂うこと
で、自由人になれる。狂うってのは、やみくもにバカになるってことじゃなく
て、正常なアホになるということ。
つまりMoso系ね。(あ、やっぱり、それか。笑)
何か困難がったら、何か問題が発生したら・・・常識的には、「そりゃ大変だ」
だけれど、狂い系的には、「そりゃーいい」になる。
現実は、そんなに単純じゃない! でも「そりゃーいい」って言ってみる。す
ると何かが体の中で変化する。(これがわかればMoso系)
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<オススメ度>
★★★★+狂ってもいいのさ
<読んで欲しい方>
・狂いのススメときいてうれしくなる方
・狂いっぱなしの人生をシフトしたい方
・苦しいことがいっぱいの方
<欲しくなっちゃった方は>
・アマゾン http://tinyurl.com/2uuoqm (日本の方)
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